<高校野球京都大会:龍谷大平安3-0西京>◇18日◇3回戦◇わかさスタジアム京都

 春夏連覇を目指す龍谷大平安は犬塚貴哉投手(3年)が13三振を奪い、2安打完封で西京を破った。

 犬塚が、リベンジの2安打初完封勝ちをおさめた。初戦の嵯峨野戦で先発するも、完投できず降板。「次こそは」と意気込んでいた。

 発奮材料は今春のセンバツ決勝だった。犬塚は8回に登板するも1死も取れずに降板。「恥ずかしい、悔しい思いをした」と今も忘れない。そこから夏に向け猛特訓。テレビで見た巨人・内海投手のトレーニングを取り入れた。毎日、四つんばいになりペットボトルを持った腕を上げ下げし肩甲骨裏の筋肉を鍛えた。10キロ走に加えて毎日60メートルダッシュを50本。「これだけやったという自信になった。ピンチも抑えられると焦らなかった」。

 この日は13奪三振で、2回以降は三塁を踏ませぬほぼ完ぺきな投球だった。「自分のピッチングで流れを呼びこめた」。春夏連覇へ、弾みをつける完封になった。【磯綾乃】

 ◆犬塚貴哉(いぬづか・たかや)1996年(平8)5月16日、大阪・泉南市生まれ。兄の影響で幼稚園から野球を始め樽井小では「樽井コンドル」で投手。泉南中では「岩出ボーイズ」に所属。龍谷大平安では2年春からベンチ入り。最速136キロ。181センチ、76キロ。左投げ左打ち。