<高校野球秋季東北大会:仙台育英10-4大曲工>◇29日◇決勝◇石巻市民球場

 大曲工(秋田1位)は9回に3連打と最後まで意地を見せた。

 エース格の武田龍成(2年)は登板しなかったが、4番として3安打1打点と貫禄を示した。「チームの持ち味、打つスタイルを出せた」と準優勝にも手応えを感じていた。この日11安打で再試合を含め5戦57安打と、「花火打線」は仙台育英(宮城1位)に劣らなかった。

 阿部大樹監督(43)は「選手がよく粘って頑張ってくれた。地区、県大会と苦しい試合ばかりだったが、切磋琢磨(せっさたくま)してきたことを東北大会で証明できた」と満足そう。来年1月、春夏通じて初の甲子園出場の朗報を待つ。