<高校野球石川大会:金沢10-9遊学館>◇24日◇決勝

 金沢が遊学館との打撃戦を制し、延長戦の末に2年ぶりの夏の甲子園を決めた。序盤は小刻みに加点し、6回に一挙5点を挙げて8-2と大差をつけた。そのまま金沢ペースで試合は進むかと思われたが、終盤に遊学館が猛反撃。9回に追いつかれ、9-9で延長戦に入った。

 延長10回1死満塁で、浅井純哉監督(51)はセーフティースクイズを指示した。カウント0-1からの2球目のスクイズが狙い通りに決まり、金沢がサヨナラ勝ちした。浅井監督は「裏の攻撃だったので、少し楽だった。(初球がボールになって)スクイズは外せないと思ったから」と振り返った。

 ヤンキース松井と同じ根上中出身で、松井2世と呼ばれる林昂平内野手(2年)は、決勝でも本塁打を放った。ドラフト1位候補の東海大三(長野)甲斐から1発を放ったこともあり、甲子園でも林のバットが打線のカギを握る。