<高校野球山口大会:下関工7-3下関商>◇25日◇決勝

 下関工が春夏通じて初の甲子園出場を決めた。背番号「10」安本竜輔投手(3年)が無心で投げた完投の121球。公式戦で3連敗中だった下関商を4度目の正直で破った。11安打を浴びながら3失点。「打たれても打たれても、辛抱強く投げてくれた」と就任3年目の田村悟監督(53)は奮闘をたたえた。メンバー全員が下関市の出身。地元の中学から集まり、プロ注目の選手はいない。今大会はエース与永祥平(3年)が24回、安本が28回と6試合を2人で投げ抜いた。初戦は駒大岩見沢との開幕試合。「自分が立ちたい」と2人の気持ちは同じだ。