第90回全国高校野球選手権大会(8月2日開幕、甲子園)に県代表として出場する常葉学園菊川が30日、甲子園球場の見学会に参加した。昨夏の甲子園で大活躍した伊藤慎悟中堅手(3年)が再び、験のいい聖地の土を踏んだ。

 強い日差しを浴びて打席の感触を確かめると、記憶がよみがえってきた。「軽く思い出しました。本塁打を打った打席とか」。昨夏3回戦で史上初の代打同点弾&サヨナラ打。準々決勝では決勝適時打と、2試合連続で活躍した。あれから1年。熱中症対策に食塩を携え、全国に一回り成長した姿を披露する。

 初めて背番号をつけて甲子園のベンチ入りを果たした北島良亮内野手、浅川将輝投手(ともに2年)は感激の面持ち。マウンドに上がった浅川は「いいですね。きれい」、北島は「ファインプレーをしたい。レフトスタンドに打ちたい」。新戦力コンビも、意欲を燃やしていた。【斎藤直樹】