<高校野球宮崎大会>◇28日◇決勝

 都城商が昨夏代表の宮崎商を5-1で破り、28年ぶり2度目の甲子園を決めた。チームが誇る左右の看板投手のリレーで優勝を手にした。決勝で先発したのは背番号「1」の右腕エース、新西貴利(3年)。7回を5安打1失点に抑えると、8回からはセンターを守っていた背番号「8」の藤本雄也(3年)がリリーフし、2回を1安打無失点に抑えて頂点に導いた。新西は「打たれてもかまわない。最後はみんなが守ってくれる」とエースとしての成長を見せつけた。5年前に学校創立100周年を迎えた伝統校が28年ぶりに夏切符をつかみ、新たな伝統を築き上げる。

 ◆都城商

 1904年(明37)宮崎県立都城商業高等学校として創立。商業科、会計科、経営情報科、国際経済科があり、現在生徒数は594人(女子437人)。野球部は57年に創部。春出場はないが、夏は81年に1回出場、2勝して8強に進んだ。当時のメンバーだった加藤誉昭(元ヤクルト)が主なOB。所在地は都城市上東町31の25。永山秀男校長。