<高校野球福島大会>◇20日◇準々決勝

 聖光学院が会津工を5-1で下し、ベスト4が決定した。

 聖光学院は投手3本柱の一角・歳内(さいうち)宏明(2年)が堂々の投球を披露した。会津工に先制点を与えたが、終わってみれば散発5安打。最速142キロの直球と、打者のひざ元から地面スレスレに落ちるスプリットがさえ渡った。

 8回、きつく結んだスパイクのひもが「ブツッ」と切れた。緩さを感じながら投げ続けたが、9回に星祐太郎捕手(3年)を呼び「(スパイクが)脱げそうです」と1度、ベンチに下がった。慌てて控え選手のものを“試着”。2人目に差し出した中村将太(3年)から借り、後続を抑えた。「しっくり来なかったけど、助かりました」。一丸となって「県内公式戦49連勝」を記録した。小高工との準決勝(22日)で、大台に挑む。