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広陵・有原が完封締め/広島大会

如水館の打線を完封した広陵・有原(撮影・佐藤貴洋)
如水館の打線を完封した広陵・有原(撮影・佐藤貴洋)

<高校野球広島大会>◇28日◇決勝

 圧巻の完封締めだ! 第92回全国高校野球選手権広島大会は28日、決勝が行われ、広陵が2-0で如水館を下した。エース有原航平(3年)が相手打線を4安打完封し、チームを2年ぶり20度目、春夏連続の甲子園に導いた。4強進出したセンバツ後に右ひじを痛めたが、復活を証明。同校の悲願である夏初制覇を、ピタリと照準にとらえた。

 勝利の瞬間、有原は右腕を天に突き上げた。2点リードの9回表、最後の打者に一ゴロを打たせた。広陵の背番号「1」は猛然と一塁ベースカバーに走り、丸子達也内野手(2年)からのトスを受け止めた。「勝つことしか考えていなかった。最少失点に抑えようと思っていた」と、勝利の余韻に浸った。

 全国屈指の右腕は今夏、水面下でもがいていた。センバツでは17回1/3連続無失点を演じ「大会NO・1右腕」の称号を得た。だが、4月1日の準決勝・日大三戦(東京)で敗れてから21日の広島大会3回戦・三次青陵戦まで公式戦登板を避けた。温存ではなく故障だった。

 6月、右ひじの炎症が有原を襲った。投げ込みがたたり、投球がまともに出来ない日々。「全然投げられない-」。練習後は病院で1時間ほど電気治療し、回復を待った。寮の電話で両親に不安を漏らしたこともある。だが、中井哲之監督(48)から大会前に「お前が投げろ。『痛い』と言うな」と励まされた。尊敬する監督からの全幅の信頼は、痛いほど伝わった。

 有原にとって、復活&リベンジの夏だ。昨年の決勝も如水館と対戦し、1-2で敗れていた。当時も最後まで投げたが、得意のスライダーを見逃され、直球をねらい打ちされた。教訓から昨年末にチェンジアップを覚え、さらに球速も5~6キロ増。「ゼロで抑えれば負けない」と、有言実行する大器にまで成長した。

 上野健太(3年)ら他の投手陣の支えに「みんなのおかげです」と有原。「有原は広陵のエースらしい内容だった」と中井監督は言う。接戦で勝てる投手になる-。最後の聖地で、悔いは残さない。【佐藤貴洋】

 [2010年7月29日12時37分 紙面から]


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