メジャー通算3000安打まであと63本に迫るマーリンズのイチロー外野手(42)が、「代打の代打」を送られた。16日の本拠地ブレーブス戦で、6回1死一、二塁から代打で出場する予定だったが、投手が左腕に交代し代打を送られた。記録上では出場扱いとなるため、今季5試合目の出場となった。
イチローは打席の準備をしただけでベンチに下がった。4-6の6回1死から、7番リアルミュートがショートへの内野安打で出塁。8番エチャバリアが打席に立ち、次打者が投手のナーブソンになるところで、イチローはネクストバッターズサークルで代打の準備を始めた。エチャバリアが四球で出塁し、一、二塁の好機でイチローの代打のコールがかかったが、ブ軍は先発右腕ノリスを降ろし、左のセルベンカを投入。マーリンズベンチは、代打の代打に右打ちのジョンソンを告げた。イチローは打席で1球も見ることもなく、ベンチに退いた。
控え野手のジョンソンは、この打席まで今季打率2割5分。通算では2割8分、対左は3割1分4厘を記録していたものの、代打では打率1割5分8厘と決して好成績ではなかった。さらに、イチローは対左打率が対右打率を上回っており、左投手を得意としている。
ジョンソンは6球粘った末に、外角直球を空振りし三振に倒れた。続くゴードンも凡退し、試合はこのまま終わり3連敗。マッティングリー監督は「イチローが左投手をよく打っているのは分かっているが、(左投手に対して)右の代打を送る最後のチャンスだと思った」と説明した。
▼イチローの代打出場はオリックス時代に通算27度、大リーグ移籍後は今回で94度目になるが、代打の代打を出されたのは今回が初めてだ。他の日本人大リーガーで代打の代打を送られた例は過去3度あり、松井秀がエンゼルス時代の10年9月8日インディアンス戦で日米を通じ17年ぶりに経験。田口(フィリーズ)が08年、福留(カブス)が10年に記録している。田口はカージナルス時代の05年8月3日マーリンズ戦の7回、代打メーブリーの代打として登場し、左越えに逆転3ランを放っている。
◆代打の代打 代打を起用した後、主に相手投手が交代したケースに見られる。今季の日本プロ野球では3月27日、広島がDeNA戦の6回、代打松山を起用するとDeNAは長田から左腕の田中へ投手交代。広島は代打の代打小窪を送った。14年6月11日の交流戦ではオリックス駿太がDeNA戦で代打の代打で登場し、満塁本塁打を放った。



