マリナーズ岩隈久志投手の今季初勝利はまたもお預けとなった。

 エンゼルス戦に今季6度目の先発を果たし、1回は7球、2回は10球で3者凡退に仕留める快調な立ち上がり。3回に2安打を許したが無失点に切り抜け、4回は主軸の3番トラウト、4番プホルス、5番バルブエナを完璧に抑え込んだ。

 しかし、5回先頭の6番シモンズのセンター返しのライナーが左膝を直撃。この回は無失点にしのいだが、それが影響したか4-0とリードした6回に突如崩れ、先頭の2番カルフーンに右二塁打を浴び、続く3番トラウトに真ん中低めへのスライダーをすくい上げられ、バックスクリーンに運ばれる2ランを許した。さらに4番プホルスにもシンカーを痛打される左前打を浴びたところで降板となった。

 この時点で4-2とリードし勝ち投手の権利を持っていたが、2番手で救援したメジャー初登板の右腕ペイガンが打ち込まれ、犠飛と適時打で2点を奪われて4-4の同点に追いつかれ、初勝利は消滅した。

 投球内容は5回0/3、81球を投げ6安打3失点4三振1四球1本塁打で、防御率は4・35。

 マリナーズは8回に再逆転し、8-7で勝った。