エンゼルス大谷翔平投手(24)が、早期の投手復帰へ向け、改めて強い意欲を示した。21日(日本時間22日)、ダイヤモンドバックス戦の試合前に取材対応し、復帰までの道のりについて「現時点では、そう遠くない時期に投げられるんじゃないかなという自信は持ってますし、そこに向けて、後退しないようにしっかり1歩ずつ、前進したい」と話した。

 前日20日(同21日)に、アリゾナ州テンピの球団マイナー施設で、右肘故障後では初めて実戦想定の投球練習を行った。29球、全球種を投げて感覚を確認。直球の精度に関しては「良かったかなと思います。案外、カーブとかも良かったので、指先の感覚のズレはなかった。力を入れたときのだいたいの球速も、これぐらいかなというのは出ていましたし、良い感じだったと思います」と、手応えを口にした。投手でのメジャー復帰へまた1歩近づき、「復帰に向けて、良いステップが踏めた」と、前向きに話した。

 今後はブルペンや実戦想定の投球練習で球数を増やして、復帰へと準備を進める見込み。マイナーの公式戦で投げることについて、ソーシア監督は「投げない。DHで使う。彼も打ちたいと思っているし、我々も彼を打たせたい」と話した。打者で出場を続けながら、調整させていく方針だ。

 この日、大谷は試合前に約15分間、キャッチボールを行い、調整した。明日22日(同23日)には再びブルペン入りで投球練習を行う。投手復帰へ、着々と前進している。(フェニックス=斎藤庸裕)