米国で迎えた11度目のキャンプ。インディアンスの大家友和投手(32)は「気がついたら10年という時間がたっていた」と言った。初めてメジャーに昇格したのが1999年で、現役の日本選手では最古参。それでも「やることも気持ちも昔と変わってないと思う」
123勝を挙げた野茂英雄に次ぎ、日本選手歴代2位の大リーグ通算50勝を誇る。その一方で、打球が直撃して右手を骨折したり、投手の命である肩を痛めるなどの苦い経験もしてきた。最後に大リーグで投げたのは2007年6月。昨季はマイナーで5勝11敗に終わり、メジャーでの登板機会はなかった。
昨年12月にインディアンスとマイナー契約し、キャンプでは招待選手としてメジャー復帰を目指している。「自分が置かれている状況を厳しいとは思わない。アメリカではメジャーでやっていた選手が招待選手としてやっているのは、普通にあることだから」とベテランに気負いはない。
苦闘の原因となった肩の調子はいい。19日の打撃練習では、対戦したWBC米国代表候補のサイズモア外野手を完全に抑え込んだ。「なくしてはいけないものがある。それは野球に対するひた向きさや、一生懸命やること」。実直な口調に、自信が見え隠れしていた。



