身も心も早くもエンゼルス色-。ヤンキースからフリーエージェント(FA)となり、エンゼルス入りが決まった松井秀喜外野手(35)。今季のワールドシリーズ最優秀選手(MVP)は「自分自身が今までやってきたこと、身に付けてきたものを、ワールドチャンピオンになるために全部出し切りたい」と力強く誓った。

 本拠地アナハイムのエンゼルスタジアムで行われた入団記者会見。5人程度の米国人記者に対し、100人前後の日本の報道陣が詰め掛けた。

 リーギンスGM、ソーシア監督らと会見に臨んだ松井は、赤い帽子をかぶり、背番号「55」のユニホームに袖を通した。ネクタイもチームカラーを意識した赤っぽいもので、身も心も早くもエンゼルス色に染まっているよう。

 記者会見終了後にはグラウンドで写真撮影。報道陣に冗談めかして「(赤は)子どものときはアントニオ猪木(のタオルの色)だったかな」と照れ笑い。「まだ、ゆっくり鏡で見ていないからあまり分からない。どんな感じだった?

 意外といけてる?」とリラックスした表情だった。