24日、メジャー7年目のアストロズ、松井稼頭央内野手(34)がフロリダ州キシミーでキャンプインし、併殺プレーやバント処理などの守備練習とフリー打撃に取り組んだ。

 

 米球界で7年目の春を迎えた。口ひげをたくわえ、すっかりベテランの風格が漂う。アストロズの松井が今季の日本選手では最後にキャンプイン。青空の下での初練習に「楽しくできた」と、表情をほころばせた。

 ロッキーズでワールドシリーズ進出を果たした後、アストロズと結んだ3年契約も今季が最終年。だが、「最終年だからとアピールすることはない。自分(の長所)はスピード。相手に嫌がられる役割をする」。気負いなく話し、慣れた様子で淡々と練習をこなした。

 過去6シーズンは、すべてけがで故障者リスト入りした。昨季は132試合で自己最多出場を更新したが、欠場も30試合。このオフは「一試合でも多く出たい」との思いから、日本で体幹を鍛えあげた。「軸がしっかりしてきた。順調にきている。あとは試合にどう生かすか」と手ごたえを感じている。

 パイレーツに岩村が移籍し、カブスの福留と合わせナ・リーグ中地区に日本選手が3人。松井は「試合が楽しみ。中地区を面白くしたい」。2人の存在に刺激を受けながら、昨季より多い試合出場を狙っている。