ロイヤルズから戦力外となった野茂英雄投手(39)が29日(日本時間30日)、ウエーバー公示期間を終えて解雇が決まり、自由契約となった。5日に昇格、10日に1000日ぶりのメジャー登板を果たしたが、20日に戦力外となり、わずか15日間のメジャー復帰だった。

 ロサンゼルスの自宅で待機している野茂の今後について、代理人の団野村氏は「これから考える。野球に解雇はつきもの。(野茂は)初めてじゃない」と話した。戦力外になった選手は、トレードやウエーバー期間中の入札がなくても、自由契約後に他球団からオファーを受け契約するケースは多い。野茂は現役続行を望んでいるという。マイナーや独立リーグ、メキシカンリーグなどでプレーしながら復帰を目指す可能性もある。

 メジャー昇格後の野茂は3試合に登板、4回1/3を投げ3被弾を含む10安打9失点4四球で防御率18・69。ロ軍のテイラーGM補佐は「自由契約になれば、最低年俸で獲得する球団はあるかもしれない」と話した。一方で「ノモ・マニア」旋風を起こしたドジャースのおひざ元ロサンゼルスでは、ド軍が引退試合を用意するべきという声が出ている。