ヤンキースが23日(日本時間24日)、FA打者の目玉だったマーク・テシェイラ内野手(28)との契約に基本合意した。8年総額1億8000万ドル(約162億円)の内容で、身体検査後に正式契約となる。球団が獲得済みのサバシア、バーネットのFA2投手と合わせた契約総額は4億2350万ドル(約381億円)。世界的な金融危機をものともしない大補強で、王座奪回への準備を整えた。

 5年連続30本塁打、105打点以上をマークしているテシェイラには、オリオールズ、ナショナルズもヤ軍に近い金額を提示していたが、優勝の可能性が低いため敬遠されたとみられる。今季所属したエンゼルスも、東海岸の球団を望む本人の意向に合致しなかった。23日になって代理人のボラス氏がヤ軍キャッシュマンGMに連絡を入れ、合意を伝えたという。

 テシェイラが一塁を守ることにより、ホワイトソックスからトレードで獲得したスウィシャーは外野に回ることが確定。デーモン、カブレラ、ネイディら外野のポジション争いはさらに激しくなり、ひざに不安のある松井は指名打者での起用が色濃くなってきた。