川上ブレーブスと最終交渉段階、渡米準備
中日からFA宣言した川上憲伸投手(33)が、米大リーグのアトランタ・ブレーブスと最終交渉に入っていることが7日、分かった。関係者によれば代理人ダン・エバンス氏(48)は今年に入り、最終候補としてブレーブス、カージナルス、オリオールズなどと交渉した上で再度、ブ軍と詰めの交渉を行っているという。川上サイドは合意に達した場合に備えて渡米の準備を進めている。
関係者によれば川上の代理人エバンス氏は、今月に入ってブレーブス、カージナルス、オリオールズなどと交渉を続けていたが、ここにきてブ軍と最終交渉に入ったという。早ければ8日にも川上の元へ同氏からのリポートが届く予定になっている。
03年に右肩関節唇を損傷したこともあり、移籍先決定の条件として、中日での11年間で行っていたような調整が可能となる「プレー環境」を最優先に挙げていた。また「優勝できる球団」と戦力面の充実も条件としていた。
ブ軍はマダックス、グラビン、スモルツと3人のサイ・ヤング賞投手を擁して投手王国となり、91年から05年まで14季連続で地区優勝を果たして「90年代最強」といわれた。日本人選手が所属したことはないが、メジャーを代表する先発投手が長くプレーしたことから自身が望む「プレー環境」は整っている。
昨季は2ケタ勝利をあげた投手がわずか2人でナ・リーグ東地区4位に終わり、3年連続でプレーオフ進出を逃した。ともにFAのグラビン、スモルツがケガで現役続行のメドが立っていない。だが先発陣が整備されれば今季は同地区のメッツ、フィリーズをたたいて4年ぶりに優勝する可能性はある。ジャージェンズ、バスケスに次ぐ3番手と評価も高い。今季先発陣の整備が急務だったブ軍に対し、プレー環境と戦力を求めた川上。両者の要求と利害は合致している。
12月上旬のウインターミーティングでは、ドジャースのGMを務めた経験を持つエバンス氏がほぼ全球団と接触。松坂、岡島が所属する名門レッドソックスからもオファーを受けたが、ペニーを獲得したことで撤退。そこから絞り込み作業を続け、年明けの時点で残ったのはブレーブス、カージナルス、オリオールズなど数球団だった。ブ軍はフランク・レンGMが昨夏に来日。日本野球に好印象を抱き、獲得に本腰を上げたようだ。くしくもオ軍はこの日、巨人からFA宣言した上原と基本合意に達したため入団の可能性は限りなく低くなった。ナ・リーグ中地区の強豪カ軍にも可能性は残されているが、リードしているのはブ軍のようだ。
マネジメントを担当する有限会社ブライトンの小池代表が「アメリカへ行く準備は始めました」と話すように、合意に達した場合に備えて渡米の準備を進めている。11月15日のFA宣言から約2カ月。長期化した新天地探しにゴールが見えてきた。
[2009年1月8日8時46分 紙面から]
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