大リーグの移籍市場がまた新たな動きを見せた。12日(日本時間13日)は各チームが未契約のメジャー選手に対して来季契約意思の有無を示さなければならない期限。ヤンキースは外野のカブレラ、投手のゴーディン、ミトレにオファーした一方で、かつてのエース王建民(29)にはオファーをしなかった。王は自動的にFAとなり、残留にはマイナー契約などの大幅減俸を強いられる一方、他球団と自由に契約することが可能となった。

 王は今季年俸500万ドル(約4億2500万円)で、年俸調停権を持つだけにオファーされれば最低でも20%減の年俸400万ドル(約3億4000万円)が保証されたが、ヤ軍がそれを拒否した形となった。王は7月28日に右肩手術を受け、復帰は来年5月となる見込み。06、07年と2年連続で19勝を挙げたが、昨年は8勝、今季は1勝6敗で防御率9・64と精彩を欠き、構想外となった。キャッシュマンGMは「もちろん苦しい決断だった。我々の関係が続くことを望んでいる」と語った。

 FAとなっている松井秀喜外野手(35)の去就に影響が及ぶ可能性もある。王が残留しても大幅減俸は確実で、ヤ軍は資金を先発投手やDHなどの今後の補強につぎ込むことが可能となる。一方で、主にDHで活躍し07年からの3年間で84本塁打を放ったアスレチックスのジャック・カスト外野手(30)らもオファーされずFAとなった。新たなDH候補がFA市場をにぎわすことになり、松井の市場価値にも影響を与えそうだ。