マリナーズ・イチロー外野手(36)が17日、松井秀喜外野手(35)のエンゼルス入りを歓迎した。マネジメント担当者を通じて「ウェルかめ・トゥ・ザ・ウエスト・ディビジョン。バディを鍛えてお互いがんばろうぜ!」とのコメントを発表。来季、直接対決で19試合を戦うア・リーグ西地区注目のカードを、2人で盛り上げることを誓った。
イチローらしい独特の、ちょっぴりスパイスの利いたコメントだった。この日、川崎市・ジャイアンツ球場に併設された巨人の新室内練習場でトレーニング。総工費13億円の豪華施設をほぼ独り占めで、汗を流した。オフの自主トレはプライベートなものという考えで、記者会見等は開かなかったが、マネジメント担当者に松井移籍に関するコメントを託した。
イチロー
ウェルかめ・トゥ・ザ・ウエスト・ディビジョン。キリンさんって、やっぱりすごいですね。バディを鍛えてお互いがんばろうぜ!
まずユーモアたっぷりに、NHKの連続テレビ小説をもじって「ウェルかめ」。そして松井は現在、キリンビバレッジのコーヒー「FIRE」のCMに赤色のヘルメット姿で登場しているが、イチローは同社がゴジラのエ軍移籍を予感していたのではと示唆。最後はひざに持病を抱える松井に「体を鍛えろ」とのエールで締めくくった。
とはいえイチローにとっては、ライバル球団の話題より、自軍のことの方が大事。82スイングのフリー打撃の合間には、フィリーズ、ブルージェイズなど4球団がかかわった大型トレードについて、報道陣に「どうなったの」と“逆取材”。ワールドシリーズで好投したリー(フィリーズ)のマ軍入団を知らされると「テンション上がるわ」と笑みがこぼれた。
この日、イチローは語呂の良い午前11時11分に球場入り。警備員は増員され、5人もの広報が出勤。普段はファンが見ることのできる室内練習場の窓はふさがれた。すでに練習を開始していた内海ら巨人の選手たちは、あいさつをしただけでブルペンへ引っ込んでしまった。一緒のフィールドで練習することもためらわれるオーラ。加えて、その言葉。イチローの言動には存在感がありすぎた。【千葉修宏】



