【フォートマイヤーズ(米フロリダ州)22日(日本時間23日未明)=山内崇章】背中の張りを訴えていたレッドソックス松坂大輔投手(29)が、キャンプ3日目で12日以来10日ぶりとなるキャッチボールを再開した。21日にはバント処理や二塁併殺の守備練習で軽めの送球を行っていたが、約18メートルの距離で投球ができるまで回復。ブルペンでの本格投球練習へ向けて1歩前進した。

 背中の張りを訴えていた松坂が、自主トレの12日以来のキャッチボールを行った。キャンプ3日目のこの日、レーノルド・メディカル担当責任者が見守る中、約18メートルの距離で約15分間投げ、背中の感触を確かめた。

 背中の張りは順調に回復している。12日からボールを投げる練習を控えていたが、キャンプ2日目の21日には、先発ローテ候補のベケット、レスター、ラッキー、ウエークフィールドと同組で練習メニューを消化。バントやゴロを処理する守備練習では軽めの送球を行って、違和感はない様子だった。松坂は「(守備練習の送球は)トレーナーから問題ないと言われていました。明日から徐々にやっていきます」と晴れやかに話した。

 さらに不安を打ち消すように、右肩周りにも負荷をかけるトレーニングも開始した。「(肩甲骨周辺の)張りは100%取れることはないと思います。昨年のこと(右肩痛)もあり慎重になっているだけです」と、不安が解消された現状を説明した。

 フランコナ監督は当初キャンプ2日目からキャッチボールを再開することを明言していたが、同監督の勘違いが発覚。この日、予定通りにキャッチボールを行ったことで、周囲もホッとひと安心だった。今後は距離を徐々に延ばし、ブルペンに入っての本格投球へ準備を進める。「僕次第。50メートルで強いボールを投げられたらブルペンに入っても問題ない。(遅れは)1週間ですめばいい」と、今後の青写真を描いた。