06年WBCの「疑惑の判定」で日本の野球ファンを敵に回したボブ・デービッドソン審判員(58)が8日、機転を利かした判定で称賛された。球審を務めたブレーブス-カージナルス戦の7回、カ軍モリーナ捕手を「同性愛差別者」と繰り返しヤジる観客に退場を宣告。泥酔した44歳男性は係員に促されて席を立ち、警察で185ドル(約1万5700円)の罰金を科せられた。同審判員は「モリーナが(観客に)向かっていきそうな雰囲気だったので、『オレが何とかしてやる』と言った」と話した。