マリナーズ・イチロー外野手(37)が、前人未到の11年連続200安打達成に意欲を見せた。23日、出身地の愛知・豊山町で「第15回イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に参加。野球少年たちが熱いまなざしを注ぐ中、「来年200安打とはここでお約束できないけど…。難しいんですよ。でもそれに向かって進んでいくことは約束します」と言い切った。

 今季は10年連続200安打を達成し、10度の回数でピート・ローズと並んだ。「お約束できない」の言葉には、本音がにじむが、チャレンジ精神は失っていない。挑戦することの大切さを子どもたちに説いた。

 イチロー

 285のチームが参加して、最後にここ(3位までの表彰式)に来られると思った?

 難しいだろうなと思っていても、頑張ればできる。達成できることを証明した。みんなもこのことを胸に、これからも頑張ってほしい。

 来季は38歳。故郷で自分自身を奮い立たせていたのかもしれない。

 イチロー

 僕が来年、どんな成績を残せるかは分からない。でもみんなに野球の難しさ、楽しさ、奥深さを伝えられるように頑張っていきます。

 子どもたちへの約束は、自分自身への約束。11年の来年は11年連続。西暦と一緒に大記録に挑み続ける。【松井清員】