<マリナーズ3-1エンゼルス>◇15日(日本時間16日)◇セーフコフィールド
マリナーズのイチロー外野手(37)が、1回に三盗を決めメジャー通算400盗塁に到達。さらに7回にも今季18個目となる盗塁を決め、日米通算600盗塁を達成した。
左翼線二塁打で出塁した1回裏だった。1死一、二塁の場面で、この日4番に座った新人ペグエロの5球目にスタートを切った。「打席には送球のしやすい左打者のペグエロだったけど、そんなの全く関係なかったね。もうノーチャンスさ」。肩をすくめたウィルソン捕手は送球を諦め、一塁走者を威嚇する送球体勢を取るのが精いっぱいだった。
イチローはサンタナの“癖”を突いた。セットポジション後、首を動かし二塁走者を1度見る。その動作の5度目直後にスタートし、最後は左膝を曲げて滑り込み今季17個目の盗塁を決めた。節目のメジャー通算400盗塁。現役ではピエール、クロフォード、ビスケルに次ぐ4人目で、1901年からの近代野球史上42人目としてその名を刻んだ。中堅後方の大型スクリーンに「400」というお祝いの言葉とともに、観衆から拍手が送られたが、イチローの表情が変わることはなかった。
さらに敬遠で歩いた7回1死一、三塁の場面では二盗を決め日米通算600盗塁に到達した。だが、試合後のイチローは「あ、そうなの?
知らなかった。日本の数は知らなかったですから」と、会見でも笑みすら見せない。06年5月にメジャー200盗塁を決めた際にも日本での199個を聞かされ「そんなにやってたんだ」と話している。
5回には右翼フェンスにワンバウンドで当てるこの日2本目の二塁打を放ち、今季初の5試合連続複数安打。20日間で20連戦の最終戦にイチローはバットと足で、連敗を2で止める勝利に貢献した。(シアトル=木崎英夫通信員)
▼大リーグの通算最多盗塁はリッキー・ヘンダーソン(アスレチックスなど)の1406個で、大リーグ公式ホームページによると通算400盗塁は62人目。現役ではピエール(ホワイトソックス=537個)を筆頭にイチローを含めて4人がマーク。また、日本で600盗塁以上は福本豊(1065個)だけ。
▼イチローが今季初の5試合連続マルチ安打。イチローの5試合連続マルチ安打は昨年5月8~15日(7試合)以来となる。大リーグ移籍後の自己最長は7試合連続(過去5度)。11日以降の最近5試合は21打数10安打(打率4割7分6厘)で、年間安打ペースを10日時点の167本から178本まで回復させた。



