巨人フレデリク・セペダ外野手(34)が23日、休日返上で約3時間の練習を行った。那覇市内の室内練習場でティー打撃などを行った後、ウエート室に約1時間半こもった。19日に来日したばかりで疲労も出てくるころだが「しっかり汗を流して時差ぼけを取ろうと思った」と平然と話した。

 “野性味”あふれる外野サバイバルに、満を持して参戦する。中南米王者を争う「カリビアン・シリーズ」にキューバ代表で優勝し、打率4割7分1厘でMVPを獲得した。その間、巨人では大田や橋本の若手に新戦力の金城も加わり、外野の定位置争いが激化。だが、代表で実戦を積んできただけに「調子がいい人が多いけど意識していない」と動じない。沖縄キャンプで練習試合はあと2試合あるが「チャンスをいただいたらやるだけ」と出場に備える。

 今季、原監督が「野性味」をキーワードに掲げることに「躍動的で前に進んでいこうというイメージだ」と笑顔を見せた。イメージは、プレースタイルと同じ。「自分が18年間代表でしてきたスタイルは変わらない。一生懸命にやる」。前向きに、ひたむきに、定位置を狙う。【浜本卓也】