右内転筋挫傷でリハビリ中の阪神福原忍投手(38)が、早ければ今日5日にもブルペン投球を再開する。鳴尾浜で遠投を行うと「残留練習中に入れればいいね」と笑顔で話した。明日6日まで2軍は福岡遠征を行っており、その間に投球練習を行う予定だ。

 故障時には開幕が危ぶまれたが、ここまでは順調に来ている。「痛みもないし、腫れもない。この前遠投をした後も大丈夫だったので。このまま上げていければ」。左翼を使って仲野トレーナーと遠投後は、投本間の距離まで縮めて元捕手の今成がミットを構えた。平地ではあるが、直球に変化球を交えて感覚を確認。「伸びてますね!」という今成の声が復調の証しだ。

 1軍では松田が「8回の男」に向かって前進を続けている。ただ、福原は投手陣の精神的支柱。いなければならない存在だ。誰もが期待する復活への見通しが徐々に明るくなってきた。