虎よ、周年は聖地で勝て!! 阪神南信男球団社長(60)が17日、球団創設80周年の今季、本拠地甲子園での「勝ち越し指令」を出した。節目の周年で如実に表れているデータがある。50周年の85年は39勝19敗3分けで勝率6割7分2厘。70周年の05年も35勝21敗4分けで勝率6割超と、いずれも大幅に勝ち越してリーグ優勝をなしとげた。

 南社長は「とにかく甲子園のホームゲームでいい試合をして勝つこと。シーズンを通じて、80周年のイベントをやっていくつもりなので、チームが好調で、甲子園で勝ってほしい」と望んだ。ノルマは最低でも勝ち越しだろう。85、05年は文句なしのセ・リーグ制覇。一方、60周年の95年は23勝38敗と惨敗し、最下位に沈んだ。本拠地で優位に戦うのは、頂点に立つために欠かせない。

 この日は甲子園室内練習場内で行われた暴力団等排除対策協議会総会に出席して、安心して野球観戦できる環境作りへの思いを新たにした。「(総会は)13回目になる。それなりの成果は出てきたが、気を許せない部分もある」。南社長は言う。「まずは去年以上のチーム成績、営業成績です」。お膝元でぐらついてはV奪取もおぼつかない。地に足をつけて戦い、平穏無事なメモリアルイヤーにする。