巨人渡辺恒雄最高顧問(88)が23日、2年契約の最終年となる原辰徳監督(56)に対し、さらなる長期政権を望む発言をした。都内ホテルで行われた、財界人を中心とした有志で構成する「燦燦(さんさん)会」総会であいさつ。「原監督は12年目。7回リーグ優勝して、3回、日本一になっている。誰も『これで終わった』なんて言っていない。13年、14年目といくかも知れない。勝ち続ければ、そうなる。勝ち続けることを、僕は信じている。原君、頑張って」と、深い信頼を強調した。

 今季から高橋由伸外野手(39)が兼任コーチとなり、将来に向けた研さんをスタートした。ただ、選手としても十分に活躍できる能力を維持している。昨春キャンプで臨時コーチを務めた松井秀喜氏(40)は、今年3月にヤンキースのGM付き特別アドバイザーに就任した。渡辺最高顧問は「適当な後任も目の前にいない」と述べた。

 原監督はかねて、チームを託すにふさわしい人材に監督を禅譲したい意向を持っている。あいさつでは「阿部は4番でスタートします。村田もスタメンで戦う」と用兵の一端を披露。「最強のジャイアンツを目指して戦う」と約200人の参加者に約束した。