さあ、三塁で大勝負や! 阪神西岡剛内野手(30)がプロ13年目、初めて三塁スタメンで開幕を迎える。26日は京セラドーム大阪の三塁で入念にノックを受けて最終調整。置かれた立場を理解する。だからこそ、こう言い切る。

 「初めてのことなので、そういう重圧はある。慣れていない場所をやる。そのなかで使ってもらえるし、監督の起用、チームに対して恩を返したいですね」

 今春キャンプは上本と二塁の定位置を競ったが、チーム事情もあり、三塁に配置転換された。今季、三塁の守備練習を初めて行ったのは沖縄・宜野座キャンプ最終日の2月25日。練習不足は否めず、オープン戦でも失策など経験不足を露呈していた。それでも、ライバル新井に先んじる形で「3番三塁」で開幕スタメンを張る。10年首位打者などの実力を買われた格好だ。

 「(緊張は)明日の当日だと思います。毎年、開幕の日はモチベーションが高くなる。その中で地に足をつけるのが難しいと毎年感じます。結果が求められる1年。非常に重圧がかかる1年。その中で結果を残さないといけない」

 昨季は開幕直後の激突負傷で長期離脱。日本シリーズは自らの守備妨害で終わった。散々な1年だったが今日27日から仕切り直す。和田監督も「全面的に期待しています。オープン戦で守っているし、昨年までも経験がある。最初はスピード感など、いろいろなところで戸惑いがあったと思うけど、最後の1週間は守ることができていた」と話す。武者震いして、初陣の大舞台に立つ。【酒井俊作】