阪神西岡剛内野手(30)が「3番」の本領を発揮した。

 3点を追う8回に2死走者なしから、新打線が驚異の粘りを見せた。鳥谷と上本の連打で一、二塁。ここで打席に入るが、自打球が右膝内側に直撃するアクシデントに見舞われる。それでも、外寄り低めスライダーを右前に運んだ。今季初安打&初タイムリー。「又吉君は真っすぐがいい投手。決め球は外の真っすぐかスライダーのどっちかだろうと。スライダーが来て、うまくライトに持って行けた。今日、こういう負け試合は引き分けでも勝ちに等しい。勝てたのはチームにとってもプラス。明日(28日)勝てば、今日の試合は生きてくる」と話した。

 オープン戦は打率1割5分2厘と低調。1番鳥谷、2番上本と組む上位打線の威力を試せなかった。だが、開幕戦に見事な攻撃を披露し、西岡も「オープン戦で、ことごとくストップをかけていた。責任のある場所。僕を立たせてくれている期待に応えたい」と実感を込めて話した。