楽天のドラフト1位、安楽智大投手(18)がDeNA戦で公式戦デビューを果たした。6回、4番手でコールされると、緊張した面持ちでマウンドへ上がった。1回を1安打2四球1奪三振1暴投。1失点で投げ終えた。

 課題ができた。この日はクイックモーションで投げると右手がトップに入るのが遅れた。直球もスライダーも抜け気味になった。クイックのタイムは1秒1台。速すぎるゆえの乱れだった。酒井2軍監督から「もう少し遅いクイックと3種類くらい使い分けたらどうか」と助言を受けた。次回、4日からのイースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ球場)で試すつもりだ。

 悩んでいたフォームに関しても、高校の先輩との会話から、気持ちが整理できた。日本ハム鵜久森と食事した際に「肩、肘をケガしてフォームが小さくなってダメになった選手をいっぱい見てきた」と聞いた。自分もそうだと思った。「小さくしようとするのはやめよう」と決めた。

 西武高橋光ら、他球団の新人の状況と比べ、焦りも感じるというが「結果を残さないと次にはいけない。徐々にやっていきたい」と安楽。順調なら14日、イースタン・リーグ日本ハム戦(コボスタ宮城)に先発する。【竹内智信】