阪神マウロ・ゴメス内野手(30)が2度の好機を生かせなかった。3回1死一、二塁では左腕ポレダを相手に、外角高めのボール球につられて空振り三振。難敵相手にずるずるいく展開を作ってしまった。

 2度目の勝負どころは8回2死二塁。前の打席で左中間二塁打を放っていたこともあり、巨人ベンチはマシソンを投入してきた。昨季通算7打数4安打1本塁打の3打点。好相性を生かしたかったが3球三振に終わった。「いつもいいところで打ちたい。ハードラックだったね」。ファンのため息が身に染みた。

 この日は球場入りすると、同じドミニカ共和国出身のフランシスコと熱く抱擁。関本が「パピー(ゴメス)が細く見えるな」とつぶやくほどの巨体同士で、健闘を誓い合った。自分の守る一塁への強襲適時打でヒーローになったフランシスコと対照的な悔しい1日。それでも和田監督からは「状態自体は悪くない。今日は(好機で)打てなかったけれど、またやってくれると思う」と不変の信頼を受ける。また仕切りなおしだ。