東大がついに連敗を止めた。法大に延長戦の末6-4で勝ち、ワースト記録を更新していた連敗は「94」で止まった。

 2回に1点を先制されたが、5回1死二、三塁から暴投で2者生還し逆転。その後7回に3点を奪われ2-4。勝負あったかに思われたが8回に犠飛と三塁打で同点。4-4で延長戦に入り、10回表1死二、三塁から内野ゴロが連続して野選となり2点を勝ち越した。

 9シーズン、5年ぶりの白星だ。

 東大が前回勝ったのは10年秋、10月2日の早大1回戦。4-2で勝ち、早大先発・斎藤佑樹(現日本ハム)に黒星を付けた。しかし直後から大型連敗がスタート。13年春には元巨人エースの桑田真澄氏を特別コーチに招き指導をうけた。14年春には150キロ速球を投げる最新マシンを導入して打撃強化。しかしその14年春にワースト記録を更新する71連敗を喫し、その後も連敗が続き、今年3月に卒業した4年生は入学後1度も勝利を味わうことなく赤門を去った。

 ただ、今春はここまで2桁失点がなく、先の立大1回戦は4-5で惜敗。1点差惜敗は13年秋慶大戦以来で浜田監督は「いけると思った。投手がダメな時に野手が助ける。チームらしくなってきた」と手応えを感じ取っていた。