独立リーグのルートイン・BCリーグ富山は25日、近鉄、巨人などで通算464本塁打を放ったタフィー・ローズ外野手(46)と選手兼任野手コーチで入団契約合意を発表した。背番号は16。ローズは09年限りでオリックスを退団。その後は野球界から離れていたが、近鉄時代にクリーンアップを組んだ吉岡雄二監督(43)率いる富山で現役復帰を決めた。6月3日に入団発表会見を行う。

 56歳のフランコ選手兼任監督(石川)に続き、またもレジェンド級助っ人がBCリーグ入りする。NPBで本塁打王4度、打点王3度、外国人史上最多の464発を放った大砲は、球団を通じ「吉岡と富山のチームと契約でき、6年ぶりに日本に戻れてうれしい。ニッポンユクゾ! ヨッシャ!」と喜びのコメントを発表した。

 球団関係者によると、オリックス退団後は母国の米国で息子のバスケットボールチームでコーチを務めていた。その一方で「野球のトレーニングもしていたと聞いている」。就労ビザなどの手続きが順調なら、早ければ6月の第1週にもデビューする可能性がある。同12日には石川とホームで対戦予定。新幹線開通に沸く北陸の地で、レジェンド助っ人対決が実現するかもしれない。

 ◆タフィー・ローズ 本名はカール・デリック・ローズでタフィーは愛称。1968年8月21日生まれ。米オハイオ州出身。ウエスタンヒルズ高から86年ドラフト3巡目でアストロズ入団。カブス、レッドソックスを経て96年近鉄入団。01年に当時プロ野球タイ記録の55本塁打でMVP。04年巨人、06年レッズマイナー、07年オリックス移籍し09年限りで退団。NPB通算1674試合、1792安打、1269打点、打率2割8分6厘。182センチ、100キロ。左投げ左打ち。

 ◆BCリーグ入りした大物 外国人選手ではヤクルト、巨人、DeNAで活躍し、NPBで助っ人最多2017安打のラミレスが14年に群馬入り。今季は元ロッテで、米大リーグで首位打者経験のあるフランコが選手兼任監督で石川を率いる。日本人では米大リーグとNPBの経験を持つ高津、木田、森、大塚らが在籍した。大家、岩村は現役を続行中。