阪神が日本ハムとの接戦を制し、4月6日以来の貯金1に乗せた。

 均衡を破ったのは5回だ。2死一、二塁でマートンが左前へ勝ち越しタイムリーを放つと、6回にも2死一、二塁で代打狩野が吉川の内寄りスライダーをとらえて左前に加点適時打をマークした。終盤は継投で逃げ切って4連勝。

 和田豊監督(52)は「まだ貯金という意識はまったくない」と冷静だった。この日は3イニングを残しながら、狩野を代打起用した点もポイントだろう。「能見自身も今日はそんなに状態がいい感じじゃなかった。悪いなりに踏ん張ってくれたけど、そこまで良くはなかった。また得点圏のチャンスで打順が回った。あそこは、今日は勝負に出ました」と振り返る。2点差に広げようとする攻めの姿勢が奏功した。