ヤクルト大引啓次内野手(31)が、1点を追う6回2死満塁、右越え2点適時打を放った。同点に追いつかれて迎えた8回1死満塁でも中前へ勝ち越し適時打。

 この日の試合前まで、打率1割1分6厘だった男は「FAで移籍して来て、これまで期待を裏切って苦しかった。前半戦を度外視して、ここからは1プレーでもチームに貢献しようという気持ちでやった」と振り返った。

 この日は打順が入れ替えられ、6番で起用され、7番が雄平だった。「6回に満塁で打席がまわった時に『監督、打順をいじって失敗したんじゃないかな』と思った」と笑わせたが、しっかり期待にこたえてみせた。