中日が新世代ローテで浮上を狙う。今週は今日7日の阪神戦(倉敷)から4週ぶりの6連戦。阪神戦は若松駿太投手(20)、大野雄大投手(26)、小熊凌祐投手(24)。広島戦は鈴木翔太投手(20)、山井に加え西川健太郎投手(22)の今季初先発が有力だ。

 6人の平均年齢は24・8歳。37歳の山井以外は全員20代とフレッシュ感あふれる。約1カ月ぶりの先発になる24歳の小熊は6日、ナゴヤドームでの全体練習から1軍に合流。「2軍でやることはやってきました。阪神は変に意識せず、腕を振って自分の投球をするだけ。イメージはできています」と冷静に話した。

 先陣を切るのは好投連発でローテに定着した20歳の若松。また、4日巨人にプロ初先発して3回0/3を3失点だった20歳の鈴木も再チャンスをつかみそう。さらには前日5日に2軍で7回1失点と好投した西川にも2年ぶりの先発機会が巡ってくる可能性がある。

 リーグトップ8勝で投手陣を引っ張る26歳の大野は、こうチームの思いを代弁した。「まだ借金が多いけど、もう1度全員で戦って食らいつきたい。まだあきらめる時期ではない。まだ首位と5・5ゲーム差でしょ。夏に強いドラゴンズを見せたい」。

 吉見、バルデスが離脱中の今は若手にとってもアピール機。新人の21歳野村も含め、首脳陣には競わせてレベルアップしてほしい願いもある。若竜たちが1人でも2人でも台頭すれば、まだまだペナントレースは面白くなる。【柏原誠】