ソフトバンクの快走は、吉本新喜劇メンバーの鋭いツッコミでも止められない? 「鷹の祭典in大阪」として京セラドーム大阪での楽天戦。試合前に吉本新喜劇メンバーが登場するなど大阪ならではの一戦となり、選手にツッコミを入れる一幕もあったが、ホークスは鷹の祭典7連勝。ノリノリの鷹は再び貯金を20の大台に乗せ、混戦セ・リーグとは対照的に独走ロードを突き進む。

 大阪ならではのシーンは試合前だった。ヒットメーカー中村晃外野手(25)に、まさかのつっこみが待ち受けていた。吉本新喜劇のメンバーからだ。マウンド上で上半身裸の吉田裕とすち子(すっちー)が「乳首ドリル」のギャグをしている姿を、中村晃はクスッと笑いながらベンチ前で素振りを行っていた。そこに…。未知やすえからの「人の演技見らんで素振りしとるのは誰や!」との強烈なつっこみ。これまでマスコットが邪魔しようとも、チアが華麗に踊ろうとも、黙々とバットを振り続けた男も、さすがに苦笑いだったが、ゲームに入ると普段通りの輝きだ。

 2回。イレギュラーなこの日の第1打席。無死満塁から、初球をきっちり中堅へ先制の犠飛を打ち上げた。これが決勝打。「何とか最低限の仕事はできた。(コントは)イベントですからね。別に。みんなが楽しんでくれればいい」と振り返った。

 昨季最多安打の中村晃は今季は1番を打ち続けてきた。だが、6月14日広島戦から12試合連続で7番を任される。藤井打撃コーチが「3~6番の出塁率がいいので、晃は走者をかえす役割」と、期待する通りの勝負強さだった。

 「打順は関係ない。打席に入れば投手、捕手との勝負」と、常に同じ気持ちで安打を狙う。守りも右翼、左翼、一塁と器用にこなす。連続長打の李大浩、松田とそろってお立ち台に呼ばれた。物静かで派手さはないが、首位を走る工藤ホークスに欠かせない安打製造機。「鷹の祭典」も、これで7連勝。貯金は再び20に戻った。強烈なつっこみもはじき返して、ソフトバンクが独走ロードを突き進んでいく。【石橋隆雄】