不調で出場選手登録を抹消されていたソフトバンク摂津正投手(33)が球宴明けに1軍復帰することが、決まった。ウエスタン・リーグ中日戦に先発し、6回4安打2失点と好投した。2本塁打を許したが、全体的には低めを丁寧につく投球で四球も1つ。81球を投げ、7三振を奪った。

 6月12日広島戦以来、約1カ月ぶりの実戦。西戸崎合宿所では週2回ブルペンに入り、調子を上げてきた。取材には応じなかったが、2軍首脳陣には「(抹消される)前よりもよかった」と手応えを口にした。受けた鶴岡も「直球がよかったし、1軍で投げられるレベルだと思う」。倉野2軍投手コーチも「球の質、変化球の軌道がしっかりチェックできた。もう1度こっちで投げなくても問題ない」と評価した。

 2軍からの報告を聞いた工藤監督は「投球自体に支障があったわけではない。少し休むことで良くなる。投げる日はもう決めてある」と明かした。ブルペン調整を経て1軍のマウンドに復帰する予定。4年連続開幕投手を務める大黒柱が、満を持して後半戦の舞台に舞い戻る。【福岡吉央】