日本ハム中田翔内野手(26)が「ダメ出し」で挑発した。今日17日の球宴第1戦で、全セ・リーグ先発の巨人菅野と対戦予定。同い年の右腕が変化球を交えた勝負を予告したことを聞きつけ、不敵な笑みを浮かべた。「おもしろくないね」と一蹴。さらに、あおった。「同級生なので、力と力の勝負を見せたいね」と、速球での対決をリクエストした。

 力を認めているからこその中田節が全開の“口撃”だ。6月10日の交流戦でプロ初対戦。3打数無安打と完璧に抑えられた。「真っすぐが速いし、変化球もキレがいい。同級生だけれど、すごい投手」。5年連続5度目の夏の祭典で、再戦が実現する。「いろいろな選手を見たい」という胸が躍る舞台を、リベンジの場に設定した。

 この日は11月の国際大会「プレミア12」の第1次候補選手に選出。主力級の6選手の1人として、都内ホテルでの記者会見に出席した。小久保監督からは「今の段階で、その気持ちに変わりはない」と遠回しながら4番候補の筆頭に指名された。菅野とのバトル前日に、格好の発奮材料になった。侍ジャパンでも「僕には打撃しかない。迷いのないスイングをしたい」と誓う持ち味。中田が、巨人のエースをマイスタイルで砕きにいく。【高山通史】