日本ハムファイターズの初代監督で、現役時代は伝説的な強打者として西鉄で活躍した中西太氏(82=日刊スポーツ評論家)がスタンドを沸かせるノーバウンド投球を披露した。

 「レジェンドシリーズ2015」と銘打った3連戦で「メモリアルピッチ」のゲストとして登場。通常のマウンドの手前からだったが、捕手まで届く力強い投球で、どよめかせた。

 今夏の甲子園の開会式で、ソフトバンク王貞治球団会長(75)が完璧なノーバウンド投球を見せたことに、刺激を受けてのマウンド。「ワンちゃんに負けないつもりで、ね」と笑顔を見せた。球団名に「日本ハム」を冠した1年目の74年から2年間、指揮を執り、ともに最下位の6位。集結した報道陣には「初代ヘボ監督に、何を聞く?」と毒づきながらも、うれしそうに昔を懐かしんでいた。