オリックスは12球団最速で優勝の可能性が消えた。雨中のふがいない敗戦に福良淳一監督代行(55)が怒った。「これだけミスが出たら勝てない。守りも、打つ方も、バッテリーも。もうちょっと集中力持ってやらないといけない」。明らかな守備のミスで先制点を献上した。

 4回、1死二塁から井口の遊ゴロに安達が判断を誤った。一塁送球で二塁走者クルーズを三進させ、その後に3点を失った。安達は「自分のせいで点を取られて負けた。自分に負けて消極的になっている」と猛省。5回も縞田の失策が絡んで2点を追加された。

 打線は序盤の好機をつぶし、5回は無死一塁で小田が痛恨の見逃し三振ゲッツー。縞田の2号ソロの1点に終わった。オフに大型補強を敢行しながら、116試合目で早くもV逸。福良監督代行は「そこはね…。CSに向けてあきらめないでやるしかない」。3位西武とは8ゲーム差。自力CSの可能性も消えていて、負けられない戦いが続く。

 ▼オリックスは優勝の可能性がなくなった。残り27試合を全勝で75勝66敗2分け。首位ソフトバンクが残り32試合を全敗(73勝67敗3分け)すればオリックスが上回るが、その際は日本ハムが77勝65敗1分けとなりオリックスを上回る。オリックスは日本一になった96年を最後に優勝がなく、19年連続V逸。パ・リーグで最も優勝から遠ざかっている。