ついに“不敗神話”が止まった。

 ロッテ・デスパイネが0-1の6回1死で同点の16号ソロを放った。西武十亀の外寄り144キロを、バックスクリーン右横へ放り込んだ。この男が本塁打を放てば、昨季から16連勝中だった。しかし、延長10回に3番手益田が勝ち越しを許し、敗れた。

 記録は止まったが、主砲に当たりが戻ったのは心強い。本塁打は8月14日以来だった。「最近ホームランが打ててなかったから、この感触を忘れかけていたよ。打った瞬間に行ったと思える完璧な当たりだったね。この1本でどんどんホームランが打てるように流れが変わってくれたらいいね」と前向きに話した。西武との3連戦初戦に敗れ、再び4位に後退した。だが、ゲーム差は無し。CS出場をかけた激しい争いは続く。そこに、デスパイネの長打力は欠かせない。