阪神が攻守で精彩を欠いて2位に転落した。

 1点ビハインドの6回2死一、三塁。一塁走者エルドレッドが二盗を試みると、捕手の鶴岡が低く送球。これを投手の高宮が反応できず、カバーに入った鳥谷が捕るだけだった。その間に三塁走者の菊池が生還。痛恨の2点目を失った。本来なら「ピッチャーカット」で、失点を防ぐはずだったが、守備にほころびが出た。

 この日は相手先発前田を打ち崩せずに完封負け。和田豊監督(53)は「今日は2点目を何とか防がないといけないところだった。守る方も攻撃も、やるべきことができていなかった」と渋い表情だった。07年以来、8年ぶりにシーズンの広島戦負け越しが決まった。