中日小笠原道大内野手(41)が17日、名古屋市内で引退会見を開いた。

 2年前の中日入団会見と同じ色の青いネクタイで登壇した。「ホッとしているというか、この日が来たなというあらゆる思いが交錯している。すっきりしています。プロに入ったときから1年1年が勝負と思っていやってきて、その積み重ねで19年間何とかやってこられた。自分ではよくやったと思っている」と今の気持ちを明かした。

 日本ハム、巨人、中日で歴代26位タイ、現役最多の通算2119安打。378本塁打、1169打点を記録している。中日移籍2年目の今季も開幕から代打の切り札として活躍したが、7月下旬に左脚を痛めて出場選手登録を抹消されたのをきっかけに、引退を決断したという。「ただうまくなりたい、強くなりたい、それが根底にずっとあった。1つ1つのことが大きすぎて1番を挙げられないほど、たくさんの思い出をいただいた。今後はまずゆっくりして、その中でいろいろな話も出てくるでしょうから、ゆっくり考えて結論を出したい」。時折ジョークも交えながらにこやかな表情で約30分間、会見と取材に応じた。