楽天斎藤隆投手(45)が引退試合で現役最後のマウンドに立った。9回から登板し、打者1人限定で投球した。初球136キロの直球をソフトバンク細川へ投げ込むと、あふれ出す涙が止まらなかった。真っ赤な目を隠すようにバックスクリーンの方向を向き、何度も息をはいた。2球目は外角へ137キロの直球で空振り。カウント0-2と追い込み、球場全体から「斎藤」コールが起こる。

 最後は138キロの直球を高めに投げ、空振り三振を奪った。登板を終えると、グラブで汗と涙を拭いた。試合前には「こみ上げてくるものがある」と話していたとおり、涙の最終登板となった。