DeNAアレックス・ラミレス新監督(41)が機動力野球から再建に着手する。現役時代は13年間で盗塁20個というスラッガーだが、走塁の重要性で意見が合致した進藤ヘッドコーチは「心配は盗塁だった。外国人の場合、走らなくてもいいと考える人もいる中で、違った。一塁に出たら一、三塁にする意識が大切とも言ってもらえた」とうなずいた。

 石川が塁に出て揺さぶりをかけ、梶谷と筒香でかえす得点パターンが前半戦首位の要因だった。だが、石川が故障でリタイアすると下降線をたどった。「前半戦は梶谷も積極的に走っていたが、ケガとともに走れなくなったのも失速の原因」と分析。1、2番の出塁率向上とともに、単調にならないためにも機動力の重要性を指摘する。秋季練習ではリードを広げるメニューを取り入れた。「リスクはあるが、走らないと相手投手を楽にする」。ラミレス野球は、ひとつでも先の塁をゲッツだ。