元ロッテ監督の山本功児氏(63)を父に持ち、DeNAから育成ドラフト2位で指名された九州国際大付・山本武白志(むさし)内野手(17)が2日、プロ入りを表明した。福岡県北九州市の九州国際大内で、吉田孝司編成部長らから指名あいさつを受け、決意を口にした。

 山本 ドラフト当日は無責任な発言はできないと思い、はっきりと口にしませんでしたが、もともとプロに行きたいと思っていましたし行く決心をしました。

 ドラフト当日は育成での指名だったこともあり「信頼できる人と相談して結論を出したい」と話していたが、父功児氏と相談した上で決断した。

 吉田編成部長は「和製大砲になってもらいたい。長打力は日本人にはいないタイプ。将来は『4番サード山本武白志』と呼ばれるようになってもらいたい」と期待は大きい。ラミレス新監督から「ラミちゃん」と書かれた直筆のサイン(丸写真)も山本に手渡された。球団の帽子をかぶった山本は「やっと実感がわいてきた。横浜は地元だし、横浜スタジアムはきれいな球場」と“ハマのムサシ”として活躍する姿を描いていた。

 「まずは支配下選手になること」。厳しい育成の世界からはい上がって、巨人の4番も務めた父親譲りの長打力を開花させる。【浦田由紀夫】