ソフトバンク吉村裕基外野手(31)が来季のレギュラーどりに向け、三塁用グラブをメジャー仕様へとモデルチェンジすることを明かした。大阪市内で行われたミズノ社のアンバサダー会議に出席。海外FA権を行使した松田の去就によって流動的な三塁のポジションも視野に、新グラブをつくって捕球力を高め、全143試合出場を目指す。

 「三塁は去年から練習しているが、松田さんもどうなるか分からないし、自分のためにしっかりやることがチームのためになる。手が操作しやすくなるし、ボールをしっかり捕れるようにしたい」

 これまで三塁用グラブは小指のポケットに小指だけを入れる一般的なスタイルだった。来季からは外野グラブ同様、小指のポケットを広げ、小指と薬指の2本を入れるメジャー仕様へと改造する。外野用グラブの指先部分を切って短くしたイメージ。一般的な三塁用グラブよりも大きく、速い打球に対応でき、捕球しやすい作りになるという。

 今季は松田がフルイニング出場したこともあり、三塁での出番はなかった。一塁と外野での出場だったが、14年には三塁で15試合に出場。ポジションにこだわりはないが、三塁の守備をより強化することで、出場機会を増やす狙いだ。

 バットのグリップも左手薬指の部分を1、2ミリ削り、スイング時にフィット感が増すよう改良予定。工藤監督から渡された個別の通信簿には「志を高く持ってレギュラーを目指してほしい」と書かれていた。指揮官の期待に応えるべく、用具も新たに、レベルアップを狙う。【福岡吉央】