広島は18日、今季まで中日でプレーしたエクトル・ルナ内野手(35)の獲得を発表した。年俸1億円プラス出来高払い(金額は推定)。中日3年間で打率3割1分6厘、34本塁打、184打点の実績を残すスラッガーは、今季固定できなかった三塁手の候補。16年版クリーンアップの一角として期待される。

 広島は今季、リーグ3位の506得点も、勝負どころでの一打に欠き接戦を落とす試合が目立った。そこで中日で結果を残してきたルナに照準を定め、契約締結に至った。不安視された古傷の右肘と左膝もメディカルチェックをクリアしている。

 球団にとって、国内でプレーしていた外国人選手の獲得は07年途中のアレックス以来。前所属は同じ中日。球団幹部は「アレックスのように中軸になってくれることを期待している」と話した。

 今季チーム最多78試合で4番を務めた新井、79試合で19本塁打のエルドレッドとともに、来季の中軸候補。中軸が固まれば、上位を打つ菊池と丸の負担も軽減され、相乗効果が見込まれる。球団はさらに抑え候補の外国人投手獲得を目指しており、悲願の優勝へ手を緩めない。【前原淳】

 ◆エクトル・ルナ 1980年2月1日、ドミニカ共和国生まれ。リセオ・ホセ・マルティン高から99年インディアンスと契約。04年に移籍したカージナルスでメジャー昇格。メジャー通算339試合、打率2割6分2厘、15本塁打、96打点。13年に中日入りし、3年間で打率3割1分6厘、34本塁打、184打点。187センチ、99キロ。右投げ右打ち。