阪神宿命のライバル巨人を、選手として、そして監督としてけん引した長嶋茂雄。長年の対戦では、さまざまなドラマが展開された。「長嶋茂雄DAY」にあたり、阪神とのライバル関係をまとめた。

◆初対戦は2番打者 阪神が初めて長嶋と対戦したのは、58年4月12日(甲子園)。先発の大崎三男が1失点完投勝ちを収めたが、長嶋には二塁打を含む2安打で1打点を許した。なお長嶋は「2番・三塁」でスタメン出場。

◆天覧試合でサヨナラ被弾 59年6月25日(後楽園)に、昭和天皇をお迎えして伝統の一戦。9回裏に村山実が、長嶋にサヨナラ本塁打を喫した。村山は生涯にわたり「あれはファウル」と言い続けた。

◆投手陣は健闘 阪神戦で通算439試合に出場した長嶋に対し、阪神投手陣は健闘を見せた。長嶋にとって476安打、273打点、打率2割9分4厘はそれぞれ対戦球団別最低。86本塁打はワースト2位だった。

◆生涯のライバル村山 ミスタータイガース村山は、同じ1936年(昭11)生まれ。通算対戦333打席、21本塁打は、村山と長嶋の双方にとって最多だった。

◆長嶋監督には苦戦 75~80年、93~01年の監督在任中、阪神は巨人戦と396試合に対戦し、164勝222敗10分け。長嶋巨人との対戦勝率4割2分5厘は、セ球団別最低だ。

【記録室=高野勲】(22年3月のテレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」準優勝)

【関連記事】阪神ニュース一覧